世界的に高い評価を得た『犬猫』(01)(04)や『人のセックスを笑うな』(07)、『ニシノユキヒコの恋と冒険』(14)などで知られる井口奈己の新作が完成。エグゼクティブ・プロデューサーとして金井久美子、金井美恵子から「短編『だれかが歌ってる』(19)の、こどもが暴れる映画」を提案されたことをきっかけに制作は始まった。2020年に宮崎県で開催された「こども映画教室」でのワークショップの様子を捉えた初のドキュメンタリー映画『こどもが映画をつくるとき』(21)に続いて、常に予想のつかないこどもたちのゆかいな行動が笑いを誘い、エネルギーは暴走し、幼稚な倒錯と暴力がはびこる。これまでにない大胆かつ軽やかでパワフルな冒険映画が完成した。第36回東京国際映画祭NIPPON CINEMA NOW部門 公式出品作品。
20XX年。世界では左利きを媒介するウイルスが蔓延し、こども警察による厳しい取り締まりが行われていた。 行方不明になった姉を探す神戸りんは、その足取りを追うなかで“運命の人”と出会い「世界を変えていく」と意気込んでいくのだが……。
左手に気をつけろ
コロナに対してのアンサー映画を世界中で誰が撮るのかと思っていたら、
井口奈己監督がこれほどストレートでやさしくパワフルなものを見せてくれるとは。
いがらしみきお|漫画家